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ステンレスについて
ステンレス鋼は”stain”(錆び)+”less”(ない、難い)鋼という意味で、強度、耐食性、耐熱性、加工性などに優れた特性を備えています。
暮らし、社会、未来環境など様々な分野でステンレスの需要は拡大しています。
- 素材板・圧延板ともに切り板1枚からご購入頂けます。
- ご希望の幅・長さを選択して購入することができます。
オンラインストアのステンレス鋼は、圧延加工により、より光沢の増した表面状態で納入いたします。
ステンレスの特徴
- 性質
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ステンレス鋼は、鉄の板(普通鋼)と比較すると耐食性に優れ、低温、高温における性質も優秀です。
錆びに強いしくみ
鉄にクロムを添加すると、クロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護皮膜 (不動態皮膜)を生成します。
この不動態皮膜がさびの進行を防ぎます。 またこの不動態皮膜は100万分の3mm程度のごく薄いものですが、大変強靭で、一度壊れても、周囲に酸素があれば自動的に再生する機能を持っています。注意点
- 金や白金とは違い絶対に錆びない金属ではありません。
- 使われる環境や使い方によっては、ステンレス鋼も腐食することがありますので、環境に適した鋼種の選択、構造上の工夫等事前の配慮が必要です。
- 用途
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ステンレスの需要は多く、用途も多くの分野に拡大しています。身の周りでも様々な場面でステンレスが使われています。
家庭用品から自動車部品、原子力、宇宙開発までその用途は多岐にわたっています。
各用途により耐食性、耐熱性、強度、成形性など必要とされる性能は多様で、それぞれの目的に合致したステンレスが選択され使用されています。SUS304 自動車部品 ドームスイッチ 時計 文房具 - SUS316 ダイヤフラム ベローズ 液面計ベルト 時計裏蓋 体温計
- 板厚について
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板厚について、素材板はマイナス目(例・4mm厚であれば3.8mm程度)となります。
しかし、圧延板であれば±0.12(例・5mm厚であれば4.88~5.12mm)で仕上げる事が可能です。
- 表面肌について
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- 各素材の特徴
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SUS304
- 耐食性に優れているため、メッキや塗料などの表面処理の必要がなく、かなり悪い環境でも使用できます。
- 圧延加工により高い硬さを得ることができるため、バネ用部品として使用することができます。
- 焼鈍~軽圧延材においては、伸びが大きいため、複雑な加工に耐えることができます。
- 再結晶点が高いため、300℃位までの使用に耐えることができます。
- 銅合金系のばね材に比べて比重が軽く、弾性率が高いため軽量化が可能です。
- 冷間圧延による製品のため方向性が強くなります。
- 電気抵抗が高いです。
- 溶接、蝋付がやや難しくなります。
- 同じばね性でも引張強さが高いため、加工がしにくくなります。
SUS316
- SUS304のニッケル(Ni)含有量を高め、更にモリブデン(Mo)を添加することで、SUS304より耐食性に優れています。
- 応力腐食割れや粒界腐食に対して有効です。
- 高耐食性ステンレスは、C量が低くNi量が多く、焼鈍状態の硬度が低く加工硬化が少ないため、絞り用途としても向いています。
- 規格 - SUS304
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化学成分 / SUS304の成分、組成(単位:%)
材料記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他 SUS304 0.08
以下1.00
以下2.00
以下0.045
以下0.030
以下8.00~
10.5018.00~
20.00- - - - 直流磁気特性
素材 耐力
N/mm2引張強さ
N/mm3伸び(%) 硬さ HBW HRBS又はHRBW HV SUS304 205以上 520以上 40以上 187以下 90以下 200以下
- 規格 - SUS316
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化学成分 / SUS316の成分、組成(単位:%)
材料記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他 SUS316 0.08
以下1.00
以下2.00
以下0.045
以下0.030
以下10.00~
14.0016.00~
18.002.00~
3.00- - - 化学成分 / SUS316の成分、組成(単位:%)
素材 耐力
N/mm2引張強さ
N/mm3伸び(%) 硬さ HBW HRBS又はHRBW HV SUS316 205以上 520以上 40以上 187以下 90以下 200以下